胸部の痛み

胸部の痛みにもいくつか種類があり、鋭く刺すように痛んだり、咳や息を吸い込む際に痛みが出たり、胸に圧迫感を感じたり、痛みが移動することもあります。

胸痛の原因となっている疾患には、緊急を要する処置が必要な場合や、見落とすと死に至る場合もあるので注意が必要です。

緊急を要しない場合でも、まずは、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞、虚血性心不全、虚血性心疾患の致死性不整脈)なのかどうかを鑑別し、症状を特定していきます。

まずは、発症のしかたを確認します。いつ、何をしていて起こったのかを確認します。虚血性心疾患は急に痛みが始まることが多いのです。

そして、どのように痛むのか、場所や範囲、持続期間や頻度も合わせて確認します。

虚血性心臓発作では、締め付けられる、圧迫されるような痛みが生じることが多く、鋭い痛み、チクチクとした痛みは、この疾患には少ないとされています。また、痛みが肩まで放散している場合にも、ない場合に比べて、虚血性心臓発作の可能性が高いといえます。この場合、吐き気や冷や汗も伴います。

尚、胸部の痛みや症状は変化することが多く、現在の状況と時間経過後のデータとを比較して判断することがあります。

また、身体を動かすと症状が悪化するか、症状が現れる体動や姿勢があるか、ということも診断に大きくかかわってきます。虚血性心臓発作では、労作や感情的ストレスで悪化することが多いのです。

どのくらいの頻度で胸痛を自覚するのかは、重症度を見極めるうえでは重要なポイントです。症状の頻出する場合は深刻な症状である可能性があります。直ちに救急病院を受診したほうがいいでしょう。症状が比較的軽い場合は、内科、呼吸器内科、または循環器内科を受診しましょう。