安易に風邪だと思うのは危険

熱っぽくて、くしゃみや鼻水が出る、喉が痛いし咳も出る、頭が痛い、関節が痛む、などの症状があらわれたとき、自己判断で、風邪だろう、と判断することがあると思います。その際、内科に行ったほうがいいのか、鼻水も出るし喉も痛むから耳鼻咽喉科のほうがいいのか、迷うこともあるかもしれません。どちらも対処してくれますが、これまでの章で説明したとおり、出ている症状とその原因となっている器官が必ずしも一致しているとは限りません。であれば、どこで診てもらうのがいいのかますます迷ってしまいます。

内科といっても、主に消化器内科、循環器内科、内分泌糖尿病内科、腎臓内科、呼吸器内科、血液内科、神経内科、リウマチ内科の専門分野に分かれているのです。最初から原因が特定できていれば、症状に応じた専門の内科を選ぶことができますが、症状が明確になるまで様子をみていると、手遅れになる可能性もあります。

ですので、調子の悪さを感じているが、何科を受診したらいいのか分からないときは、まずは、内科を標ぼうしているクリニックを受診し、不調をきたしている要因を探っていくことが大切です。

特に、風邪については、病院には行かず、市販薬を服用し、自然に治ることもあります。安静にし、自然治癒するのであれば、病院にかかる必要はありませんが、症状が長引くのであれば、風邪以外の病気が疑われます。例えば、溶連菌感染症、肺炎、肺結核、胸膜炎、肺がん、グループ症候群、伝染性単核症、急性肝炎、急性腎盂腎炎、麻疹、風疹……こんなにあるのです。

早めに受診をし、風邪以外の病気なのかどうかを診断してもらえると安心ですし、鑑別に時間のかかる疾患の可能性もあるので、風邪の症状だからといって、いつも自然に治るのを待つのは危険です。